性格診断を、相手に頼めなかった話
好きな人に「一緒にやってみない?」と言ったら「なんで?」って思われそうで怖い。職場で苦手な人のことを誰かに相談するわけにもいかない。子どもに受けさせたくても、まだ意味を理解できる年齢じゃない。そもそも相手は診断に興味すらない——そういう状況は、思っているよりずっと多い。
性格診断に興味を持つのは、たいてい何かで悩んでいる人だ。人間関係がうまくいかない、なぜかこの人と話すたびに疲れる、好きなのに近づけない——そういう引っかかりがあるから、「相手を理解したい」という気持ちが生まれる。
逆に言うと、悩んでいない人はここに来ない。
外向的で、あまり傷つかなくて、「考えすぎないで動けばよくない?」と思っているタイプ——そういう人は、性格診断をやっている人を見て不思議そうな顔をする。悪意はない。ただ、そもそもそういう発想がない。
そして厄介なのは、関係に悩む相手がまさにそのタイプだったりすることだ。
一番理解したい相手ほど、頼めない。
それが出発点だった。
既存の相性診断は、2人で受ける前提になっている
相性診断サービスは、今やいくらでもある。
MBTIの相性、血液型占い、エニアグラム、ストレングスファインダー——調べれば出てくる出てくる。でも使ってみると、ほぼ全部に同じ前提が埋め込まれている。
「2人で受けてください」。
相手のタイプを入力する欄があっても、それは「相手がすでに結果を持っている」前提だ。相手がINFJだと知っている、相手が診断済みだ——そういう状況を想定している。
日本で人気のビッグファイブ診断サービスを10サイト調べてみた。相手の性格を自分で予測して相性を確認できる機能を持つサービスは、ほぼなかった。
当たり前といえば当たり前かもしれない。相性診断を「一緒にやるコンテンツ」として設計すれば、シェアが生まれる。バイラルになる。ビジネスとしては正解だ。
でも、それだと解決できない人たちがいる。
相手に頼めない人たちが。
この記事の話は、性格の5つの因子(ビッグファイブ)で読み解けます。自分の傾向は5分で測れます。
ビッグファイブ診断を受ける(無料・登録不要)あの人のスコアを、自分が予測できる
このサイトには「あの人」という機能がある。
自分のビッグファイブ診断を受けたあと、今度はあの人についての質問に答えていく。「知らない人に話しかける方だと思う?」「締め切りや約束を守る人?」「落ち込むことが多そう?」——スコアを入力するんじゃない。ただ、あの人の印象について答えるだけでいい。
その回答から、あの人のビッグファイブスコアが予測される。
相手はこのサイトを知らなくていい。診断を受けなくていい。スマホすら触らなくていい。あなたが、あの人を観察してきた記憶だけで動く。
予測スコアが出たら、自分との相性レポートが生成される。どこが噛み合っていて、どこがすれ違いやすいか。なぜあの人と話すと疲れるのか、なぜ一緒にいると安心するのか。
言語化できなかった何かが、少し形になる。
1人でできる。相手に何も言わなくていい。
それだけで、「頼めないから諦める」以外の選択肢が生まれる。
こんな人たちが使っている
どんな場面で使えるか、少し具体的に書いてみる。
好きな人のこと、もっとわかりたい
付き合う前の相手、気になっている人。LINEの返信速度、グループでの立ち回り、ちょっとした発言——そういう断片から、その人のことを考え続けている人は多い。でも「相性診断やろう」とは言えない。早すぎる、重い、ひく。だから1人でやる。1人でやって、「やっぱりこういう人なんだ」と少し腑に落ちる。それだけでも、次の一歩が少し楽になる。
職場でどうしても合わない人がいる
悪い人じゃないのに、なぜかこの人と話すと消耗する。なぜか自分だけ詰められる気がする。相性の問題なのか、自分がおかしいのか——それを「個人の感情」じゃなく「因子の組み合わせ」として見られると、少し楽になることがある。あいつが悪いんじゃなく、構造的にすれ違いやすい2人だった、と。
子どもの気質を理解したい
小学生低学年くらいまでの子どもには、自分で診断を受けさせるのは難しい。でも親は毎日観察している。この子はどういう場面で不安になるか、何をしているときに生き生きしているか。その観察を言語化する入口として使える。
人を分析したくなるのは、ヤバいことじゃない
ここまで読んで、少し後ろめたくなった人がいるかもしれない。
相手に内緒で性格を分析するって、なんかストーカーっぽくない?と。
でも考えてみてほしい。あなたはなぜあの人のことを分析したいのか。支配したいから?傷つけたいから?違う。理解したいからだ。もっとうまくやりたいからだ。関係を壊したくないからだ。
人を観察して、理解しようとする力は、弱さじゃない。
「考えすぎないで動けばよくない?」と言える側の人間は、他者を傷つけていることに気づきにくい。鈍感さが行動力に見えているだけで、その人が残した傷を誰かが密かに処理していたりする。
そしてもう一つ。
この機能をいろんな人で使っていくうちに、たぶん気づく。ツールを使わなくても、人を見抜く精度が上がっていることに。「この人、外向性高そうだな」「神経症傾向あるな」という直感が、だんだん言語化できるようになってくる。
人を観察する力は、使えば使うほど育つ。
もともとあなたが持っていたその能力を、このサイトは少し整理して返してくれるだけだ。