会議で発言できない
心理学のことば評価懸念fear of negative evaluation
人から低く見られるのではないかという心配のこと。実際に失敗したかどうかより、「どう思われたか」の予想のほうが強く残る。
ビッグファイブとの関係神経症傾向の〈自己意識〉が高いほど、外向性の〈主張性〉が低いほど出やすい
研究で比較的安定出典:Watson & Friend, 1969
性格を決めつけるためのページではありません。よくある悩みに、心理学がどんな名前をつけて、何を調べてきたのかを短くまとめた索引です。
いま 45 項目。それぞれに、意味・出典・ビッグファイブ5因子との関係を書いています。名前が分かったら、その悩みが自分のどの性質から来ているのかを診断で確かめられます。
悩みの言い方でも、心理学の用語でも探せます。
その言い方では見つかりませんでした。別の言葉で探すか、下の索引から選んでください。
人がいる場面でだけ、うまく動けなくなる。
心理学のことば評価懸念fear of negative evaluation
人から低く見られるのではないかという心配のこと。実際に失敗したかどうかより、「どう思われたか」の予想のほうが強く残る。
ビッグファイブとの関係神経症傾向の〈自己意識〉が高いほど、外向性の〈主張性〉が低いほど出やすい
研究で比較的安定出典:Watson & Friend, 1969
心理学のことばスポットライト効果spotlight effect
自分の緊張や失敗は、実際よりずっと多く人に見られていると感じる思い違い。周りは思っているほど見ていない。
ビッグファイブとの関係神経症傾向の〈自己意識〉が高い人ほど強く感じやすい
研究で比較的安定出典:Gilovich, Medvec & Savitsky, 2000
心理学のことば行動抑制behavioral inhibition
見慣れないものに出会ったとき、動く前にいったん止まって様子を見る気質。乳児期から観察でき、大人になっても残りやすい。
ビッグファイブとの関係外向性が低く、神経症傾向が高い側に対応する
研究で比較的安定出典:Kagan, 1988
心理学のことば社交不安social anxiety
人からの評価が下がることを避けたい気持ちが強く、やりとりそのものを避けるようになる状態。相手の反応が見えない場面ほど強く出る。
ビッグファイブとの関係神経症傾向が高く、外向性が低い組み合わせで起きやすい
研究で比較的安定出典:Leary, 1983
相手に合わせているうちに、自分のほうが減っていく。
心理学のことば拒絶感受性rejection sensitivity
拒まれる合図を早く・強く受け取り、拒まれないように先回りして動く傾向。断る前に相手の落胆が見えてしまう。
ビッグファイブとの関係協調性が高く、神経症傾向も高いときに強く出やすい
研究で比較的安定出典:Downey & Feldman, 1996
心理学のことばソシオメーター理論sociometer theory
自尊心は「自分の価値」そのものではなく、いま自分がどれくらい受け入れられているかを知らせる計器だとする考え方。
ビッグファイブとの関係神経症傾向が高いほど、この計器の針が動きやすい
研究で比較的安定出典:Leary, Tambor, Terdal & Downs, 1995
心理学のことば公的自己意識public self-consciousness
他人から見える自分(表情・服装・話し方)に注意が向きやすい性質。内面に向く私的自己意識とは別のものとして測られる。
ビッグファイブとの関係神経症傾向の〈自己意識〉がそのまま対応する
研究で比較的安定出典:Fenigstein, Scheier & Buss, 1975
心理学のことば責任の過大見積もりinflated responsibility
起きたことに対して、自分の関わりを実際より大きく見積もる考え方のクセ。謝ることで不安をいったん下げる形になりやすい。
ビッグファイブとの関係神経症傾向が高く、協調性も高いときに出やすい
研究で比較的安定出典:Salkovskis, 1985
心理学のことば自己モニタリングself-monitoring
その場に合う自分を選んで見せる傾向。高い人は場面ごとに振る舞いを変え、低い人はどこにいても同じ自分でいる。
ビッグファイブとの関係外向性と協調性が高い側で強く出る。裏表があるかどうかとは別の話
研究で比較的安定出典:Snyder, 1974
心理学のことば感情労働emotional labor
求められる表情や態度を作るために、自分の気持ちのほうを調整する働き。本心とのずれが大きいほど消耗が大きくなる。
ビッグファイブとの関係協調性が高く、神経症傾向も高い人ほど負担が大きくなりやすい
研究で比較的安定出典:Hochschild, 1983
頭の中だけで、同じ場所を何周もしてしまう。
心理学のことば反芻思考rumination
落ち込みの原因や意味を、答えが出ないまま繰り返し考え続けること。考えるほど整理された気がしにくく、気分は下がりやすい。
ビッグファイブとの関係神経症傾向が高い側にはっきり対応する
研究で比較的安定出典:Nolen-Hoeksema, 1991
心理学のことば社会的比較social comparison
自分の能力や状況を、人と比べることで確かめようとする働き。はっきりした基準がない事柄ほど強く働く。
ビッグファイブとの関係神経症傾向が高いほど、比べた結果を長く引きずりやすい
研究で比較的安定出典:Festinger, 1954
心理学のことば自尊心self-esteem
自分を全体としてどう受け止めているか。能力の高さではなく「これでいい」と思えるかどうかを指す。
ビッグファイブとの関係神経症傾向が高いほど下がりやすい。能力を表す誠実性とは別
研究で比較的安定出典:Rosenberg, 1965
心理学のことばインポスター現象impostor phenomenon
実績があるのに「まぐれだ・いつか見抜かれる」と感じる状態。病気の名前ではなく、よくある感じ方として報告されたもの。
ビッグファイブとの関係神経症傾向が高く、誠実性も高い組み合わせで起きやすい
研究で比較的安定出典:Clance & Imes, 1978
心理学のことば不確実性への不耐性intolerance of uncertainty
はっきりしないままでいること自体が苦しく、確かめて減らそうとする性質。心配のしやすさと強く結びついている。
ビッグファイブとの関係神経症傾向が高く、誠実性の〈慎重さ〉も高いときに出やすい
研究で比較的安定出典:Freeston, Rhéaume, Letarte, Dugas & Ladouceur, 1994
心理学のことば援助を求めることへのスティグマself-stigma of seeking help
助けを求める自分を「弱い」と感じてしまうこと。相手にどう思われるかより、自分がどう思うかが行動を止める。
ビッグファイブとの関係外向性が低く、誠実性が高いほど一人で抱えやすい
研究で比較的安定出典:Vogel, Wade & Haake, 2006
やらなきゃいけないのは分かっている。それでも手が動かない。
心理学のことば統制の所在locus of control
結果を決めているのは自分の行動か、それとも運や他人かという受け止め方。外側にあると感じるほど、行動そのものが減りやすい。
ビッグファイブとの関係誠実性が低く、神経症傾向が高い側と重なりやすい
研究で比較的安定出典:Rotter, 1966
心理学のことばマインドセットmindset
能力は伸ばせるものか、生まれつき決まっているものかという信じ方。挑戦や失敗の受け止め方が変わるとされる。
ビッグファイブとの関係開放性と誠実性が高い側で、伸ばせる側の信じ方になりやすい
考え方の枠組みとしては広く使われているが、成績を上げる効果の大きさについては近年のメタ分析で議論がある。
限定的な研究あり出典:Dweck, 2006
心理学のことば自己決定理論self-determination theory
やる気は量ではなく質で分かれるとする理論。自分で決めた感じ・できる感じ・人とつながっている感じの3つが満たされると続きやすい。
ビッグファイブとの関係誠実性・開放性と関わる。外からの報酬だけでは続かない点が共通する
研究で比較的安定出典:Deci & Ryan, 1985
心理学のことば先延ばしprocrastination
後で困ると分かっていながら、始めるのを遅らせること。怠けではなく、今の気分を下げないための調整として起きることが多い。
ビッグファイブとの関係誠実性が低く、神経症傾向が高い組み合わせが最も強く関係する
研究で比較的安定出典:Steel, 2007
心理学のことば完璧主義multidimensional perfectionism
高い基準を持つことと、失敗を過度に恐れることは別の成分だとする見方。後者が強いほど、始める前に手が止まる。
ビッグファイブとの関係誠実性が高く、神経症傾向も高いときに苦しい側へ出る
研究で比較的安定出典:Frost, Marten, Lahart & Rosenblate, 1990
心理学のことば他者志向的完璧主義other-oriented perfectionism
自分だけでなく他人にも高い基準を求める完璧主義。任せた結果が基準に届かないと感じるほど、抱え込む量が増える。
ビッグファイブとの関係誠実性が高く、協調性が低い側で強く出る
研究で比較的安定出典:Hewitt & Flett, 1991
心理学のことば計画錯誤planning fallacy
自分の作業にかかる時間を、実際より短く見積もる傾向。過去に同じことで遅れていても、次の見積もりは同じように短くなる。
ビッグファイブとの関係誠実性の〈秩序性〉〈慎重さ〉が低い側で出やすい
研究で比較的安定出典:Kahneman & Tversky, 1979/Buehler, Griffin & Ross, 1994
心理学のことば感情予測の誤りaffective forecasting error
先の自分がどう感じるかを、今の気分をもとに見積もってしまうこと。約束した日の自分と、当日の自分は別人のように違う。
ビッグファイブとの関係誠実性が低い、または神経症傾向が高いときに起きやすい
研究で比較的安定出典:Wilson & Gilbert, 2003
心理学のことば最大化傾向maximizing
選べるなかで最善を選ぼうとする構え。選択肢が増えるほど決めるのに時間がかかり、決めた後の満足も下がりやすいと報告されている。
ビッグファイブとの関係誠実性が高く、神経症傾向も高いときに苦しくなりやすい
研究で比較的安定出典:Schwartz, Ward, Monterosso, Lyubomirsky, White & Lehman, 2002
心理学のことば回避の負の強化negative reinforcement of avoidance
避けると不安がすぐ下がるため、避ける行動そのものが身についていく仕組み。楽になった経験が、次の回避を強くする。
ビッグファイブとの関係神経症傾向が高く、誠実性が低い組み合わせで固まりやすい
研究で比較的安定出典:Mowrer, 1947
止めたほうがいいと分かっている手が、止まらない。
心理学のことば遅延割引delay discounting
先の大きな利益より、今の小さな利益を選びやすくなること。待つ時間が長いほど、その価値は急に低く感じられる。
ビッグファイブとの関係誠実性が低く、神経症傾向が高いときに強く出る
研究で比較的安定出典:Ainslie, 1975
心理学のことば間欠強化intermittent reinforcement
毎回ではなく、たまにしか良いことが起きない仕組みのほうが、行動は長く続きやすいという性質。
ビッグファイブとの関係誠実性が低く、外向性が高いときに時間が伸びやすい
研究で比較的安定出典:Ferster & Skinner, 1957
心理学のことば刺激希求sensation seeking
新しさや強い刺激を求め、そのために危険も引き受けやすい性質。慣れた状態が続くと、退屈がはっきり苦しくなる。
ビッグファイブとの関係開放性が高く、外向性の〈刺激追求〉も高い側に対応する
研究で比較的安定出典:Zuckerman, 1979
心理学のことば敵意帰属バイアスhostile attribution bias
はっきりしない相手の行動を「悪意があった」と受け取りやすい考え方のクセ。怒りの起点は、出来事ではなく解釈の側にある。
ビッグファイブとの関係協調性が低く、神経症傾向の〈怒り〉が高い側で出やすい
研究で比較的安定出典:Dodge, 1980
近すぎても遠すぎても、落ち着かない。
心理学のことば愛着スタイルattachment style
幼いころに作られた、人との近づき方の型。大人の恋愛関係にも同じ形が現れると報告されている。
ビッグファイブとの関係不安の強い型は神経症傾向、距離を取る型は外向性・協調性と重なる
研究で比較的安定出典:Hazan & Shaver, 1987
心理学のことば愛着不安attachment anxiety
見捨てられることへの警戒が強く、相手の気持ちを確かめずにいられない状態。確かめるほど、安心は短くしか続かない。
ビッグファイブとの関係神経症傾向が高い側に強く対応する
研究で比較的安定出典:Brennan, Clark & Shaver, 1998
心理学のことば感覚処理感受性sensory processing sensitivity
入ってきた情報を深く処理し、小さな違いにも気づきやすい性質。悪い環境からも良い環境からも、影響を強く受ける。
ビッグファイブとの関係神経症傾向と開放性の両方が高い側に重なる
研究で比較的安定出典:Aron & Aron, 1997
心理学のことば所属欲求need to belong
人とのつながりを持ち続けたいという、誰にでもある基本的な欲求。認められたい気持ちは、この欲求の現れとして説明される。
ビッグファイブとの関係外向性が高い人ほど求める量が多く、神経症傾向が高い人ほど足りなさを感じやすい
研究で比較的安定出典:Baumeister & Leary, 1995
心理学のことば共感的関心と個人的苦痛empathic concern / personal distress
人を助けたい気持ちには、相手のための関心と、自分の落ち着かなさを消したい苦痛の2つが混じる。後者が強いと、相手の都合より先に手が出る。
ビッグファイブとの関係協調性が高く、神経症傾向も高いときに後者が強まりやすい
研究で比較的安定出典:Batson, 1987
言ったつもり、伝わったつもりのところで、ずれている。
心理学のことば透明性の錯覚illusion of transparency
自分の気持ちは相手にも伝わっているはずだと感じる思い違い。実際には、言葉にしない分はほとんど届いていない。
ビッグファイブとの関係外向性が低く、協調性が高い人ほど言葉にしないまま期待しやすい
研究で比較的安定出典:Gilovich, Savitsky & Medvec, 1998
心理学のことば視点取得perspective taking
相手の立場に立って物事を眺めようとする働き。一緒に感じる部分とは別に、考えて推し量る側の力として測られる。
ビッグファイブとの関係協調性の〈共感性〉と関わるが、優しさの量とは別のもの
研究で比較的安定出典:Davis, 1983
心理学のことば投影social projection
いまの自分の状態をもとに、相手の気持ちを推し量ってしまうこと。自分が空腹なら、相手も空腹だろうと見積もる。
ビッグファイブとの関係協調性が低い側で強く出るが、誰にでも起きる
研究で比較的安定出典:Van Boven & Loewenstein, 2003
心理学のことば共同反芻co-rumination
親しい相手と一緒に、悩みを繰り返し話し合うこと。関係は深まる一方で、落ち込みのほうは強まりやすいと報告されている。
ビッグファイブとの関係協調性と神経症傾向がともに高いときに起きやすい
研究で比較的安定出典:Rose, 2002
心理学のことば会話の自己中心性conversational narcissism
相手の話題を受け取るより、自分の話へ移す返し方が続くこと。悪意ではなく、共感を示そうとして起きることが多い。
ビッグファイブとの関係外向性が高く、協調性が低いときに目立ちやすい
会話の観察にもとづく社会学の概念で、心理尺度として広く検証されたものではない。
限定的な研究あり出典:Derber, 1979
そんなつもりはないのに、角が立つ。
心理学のことば下方比較downward comparison
自分より下に見える相手と比べることで、気持ちの安定を取り戻そうとする働き。自信が揺れているときほど起こりやすい。
ビッグファイブとの関係神経症傾向が高く、協調性が低いときに出やすい
研究で比較的安定出典:Wills, 1981
心理学のことば心理的リアクタンスpsychological reactance
選ぶ自由が狭められたと感じたとき、それを取り戻そうとして反発する働き。中身より「決められ方」に反応している。
ビッグファイブとの関係協調性が低く、開放性も低い側で強く出る
研究で比較的安定出典:Brehm, 1966
心理学のことば認知的不協和cognitive dissonance
自分の考えと合わない事実に出会ったときの居心地の悪さ。事実のほうではなく、考えを守る形で解消されることがある。
ビッグファイブとの関係開放性が低いほど、考えを守る側に寄りやすい
研究で比較的安定出典:Festinger, 1957
心理学のことばもろい高自尊心fragile high self-esteem
高く見える自尊心のうち、外からの評価に支えられていて揺れやすいもの。守るために、攻撃的な出方をすることがある。
ビッグファイブとの関係神経症傾向が高く、協調性が低いときに出やすい
自尊心の「高さ」と「安定さ」を分けて見る考え方で、測り方については研究者のあいだで議論が続いている。
限定的な研究あり出典:Kernis, 2003
心理学のことば自己中心性バイアスegocentric bias
共同の仕事で、自分の貢献を実際より大きく見積もる傾向。全員が誠実に答えても、合計は100%を超える。
ビッグファイブとの関係特定の因子に偏らず、誰にでも起きる
研究で比較的安定出典:Ross & Sicoly, 1979
上の項目で出てくる「5因子」と、その中身にあたる30の項目です。120問版の診断を受けると、この30項目それぞれの値が出ます。
心理学のことばは、日常語として使われるうちに意味がずれていきます。ここでは、もとの研究がどこまで言っていて、どこから先は言っていないのかが分かるように、次の決まりで書いています。
その考えを最初に出した論文や書籍の著者と年を載せています。孫引きで広まった話と、もとの研究が言っていることを区別するためです。
この索引は性格診断サイトの一部です。5因子のどれと関わるかを説明できることばだけを扱い、心理学用語を網羅することは目的にしていません。
性格は当てはまる・当てはまらないの二択ではなく、程度の差です。ここに書いてあるのは傾向であって、診断名ではありません。強い苦しさが続いているときは、専門の相談先を頼ってください。
名前が分かっても、それが自分に当てはまるかは別の話です。5因子の値を出すところから始められます。
ビッグファイブ診断を受ける(無料)